いかれた慕情

僕の天使マリ

ノータイトル

先週は酷い風邪を引いて何日か寝込んでいた。咳をし始めるとキリがなくて、変な言い方だけど軌道に乗り始めたら永遠にゴホゴホ言ってあばらが折れそうなくらい咳をしてしまう。わたしは喘息持ちなのだ。

朝なのか夜なのかわからない暗い部屋で、冷蔵庫の明かりに照らされながらポカリスエットを飲んだ。

どうしても早く治さなければいけなかったので、嫌いな栄養ドリンクも飲んだ。味と喉越しが苦手過ぎて、何度飲んでもえづいてしまう。

どうにかこうにか治って、なんて事ない顔して電車に乗って人と会って酒を飲んだ。

 

人を遊びに誘ったり、自分から連絡をすることがとても苦手だ。子供の頃から苦手だった。

LINEのアプリを起動したり、Gmailを開いただけで心臓が止まりそうになる。病気だと思う。電話など論外だ。

基本的になんであれ約束は忘れないが、連絡する勇気が出ない。大事なメールを送るときには酒を五杯くらい飲んでから震える指で送信ボタンを押してまた三杯くらい飲む。病気だと思う。

遊びでもなんでも、誘ってもらえるうちが花だと思う。こんなことを言っているが、誘ってもらえるととても嬉しい。

 

引っ越しを検討しているが、引っ越しはかなり体力を使うので腰が重い。

二年ごとに絶対引っ越しているのでなんだかんだ引っ越すと思うけれど、どこにしようか悩んでいる。

もっと悩むことは沢山あるのに余計なことで悩んでしまう。

今はとにかくパソコンに向かったほうがいい。

明日なにかを発表するかもしれない。

 

人生で初めて公開初日に映画を観る、ということをやった。金曜日の新宿でホラー映画。

「音を立てたら、即死」というキャッチコピーで、観客はポップコーンを食べる音すら躊躇するほど場内は静まりかえっていたが、途中ででかいクシャミを二回もしてしまった。即死だった。

 

友人の赤ちゃんに初めて会った。

祝日に、横浜の外れのほうまではるばる会いに行った。

新宿の伊勢丹で出産祝いを買って、手土産のケーキ、友人にあげるプレゼントも持って大荷物で友人の家に行った。

彼女は数少ない友人だ。そして親友だ。

10代の頃から知っている彼女が、赤ちゃんを抱っこ紐で括り付けて颯爽と現れた。

人見知りするから最初は泣くと思う、と言われたが赤ちゃんは最後まで泣かなかった。

赤ちゃんを昼寝させている間に色んな話をした。実はこれからシングルマザーになる、と告白された。夫にモラハラされて、暴力を振るわれる寸前にまで関係が悪化していたらしく、今は離婚調停中だと言っていた。殴られても良いからこの子だけは守りたいと思った、と言われて少し泣いた。

からしっかり者でみんなから慕われていて、そんなところが大好きなのに、そのいじらしいほどの強さを見ると寂しくなる。

赤ちゃんは彼女にそっくりな女の子だった。別れ際にバス乗り場で、昔誕生日に貰った花柄のパスケースを見せて「まだ使ってるよ」と言ったときの、あの子の笑顔が本当に美しかった。