あなたが踏んでる地面の色になりたい
このところ不運と悲劇が重なってペシャッと潰れた。
そういった局面できちんと対応するのが大人だが情けない事にエネルギーが完全に切れてしまった。
道端に落ちている手袋の片割れを見ただけでなんか悲しい。混んでいるスーパーで楽しそうに買い出しをしている大学生グループにどつかれたり、アイシャドウを落としてひび割れたり、そういった事が今は必要以上に悲しい。洗った靴も4日乾いていない。
逃げるように本を読んだり酒を飲んだりしていた。眠りも呼吸も浅い。
人と会うのはなんとなく避けたかったけど、昔やっていたバンドの忘年会へ行った。どんなに塞いでいてもやはり彼らは格別で、なんの遠慮も気遣いも嘘もなくお互いの近況を語り合った。
練習とかライブの後によく飲みに行っていた日々が懐かしい。深夜練でみっちり練習して、ガラガラの総武線の始発で楽器にもたれてウトウトしていた事がなんとなく忘れられない。
別れ際に「よいお年を!」と言われて、もう年が終わる事に気付かされる。
このまま私に気付かれないように冬が早足で過ぎ去りますように。
お客さんにもらったリンゴ、クリスマスプレゼント、台湾土産