腑抜けを思い知りたい
昨晩酷い怪我をして、痛いので病院へ行こうと思ったらどこもかしこも休診日だった。わたしの病気や怪我は休診日に限って訪れる。
かねてより応援していたプラスチック米さんのライブへ行って楽しくなる。
子リスのようなかわいい笑顔を見て傷のことを少し忘れる。
ファーストアルバム発売おめでとうございます。
「ADHDANCE」を何度も聴いている。わたしもADHDらしい。
日曜日、ドラマのエキストラというものに参加してみた。
早朝5時に起きて朝の新しい空気を吸いながら川崎市へ。早起きは苦手だが、こんなに清々しいなら朝も悪くない。
指定された場所でロケバスというものに乗り、舞台となる大学へ。
隣り合った若い女性と仲良くなった。
自分で言うのもおかしいが、服装や雰囲気からしていかにも友達っぽい組み合わせだった。
実際にスタッフの人も友達だと思っていたようだった。
彼女はわたしの二歳下で、給食センターで働いているらしい。
いつかなりたい職業だったので色々聞いてみた。
一番人気の給食は「ABCスープ」だという。我々が子供の頃からある、アルファベットのマカロニが入ったあのスープだ。なぜか不朽の1位らしい。爆笑してしまった。
あとは「おこわ」も人気だという。東京の小学生は渋い。
主演の俳優さんが好きだという彼女は、嬉しそうにはにかんでいた。
自分は家にテレビが無いので存じ上げない、と言ったところ、テレビがない人なんているんだ…と絶句していた。
わたしは音楽を聴いたり本を読んだりしているだけで楽しいのでお得な性質なのかもしれない。
撮影は滞りなく終了、いい経験となった。2019年が楽しみ。生きよう。
先週、某シンガーソングライター主催の飲み会にお邪魔させて頂いた。
電車を乗り継いで目黒まで行った。目黒は初めて降りた。
全員初対面だったが、あまりにも名の知れた方達ばかりだったので急に畏れ多くなってビールを物凄い速さで飲んだ。気付くのが遅すぎる。
大人しくしてればいいのに、結果最年少なのに(MTのお坊ちゃんを除けば)一番酒を飲んでしまった。
「ネットプリントで文章を書いている」と言ったので、飲み会の後に近くのセブンイレブンへ行く流れとなった。
まさか本当にプリントされるはずはないだろうと思っていたら本当にプリントされた。
目の前で自分のエッセイがプリントされるところを見るのは感慨深く、網膜に焼き付けておいた。よりによって一番しょうもなくて露悪的な回だった。
しかし、それから数日経って、飲み会で出会った北村早樹子さんがブログでわたしの文章について言及してくださった。
「瑞々しいたましいが爆発した、切実な文章」という一節に目の奥がツンとする。北村さんも文章を書かれているので、正直自分の文章を読まれるのが怖かった。評価をされるのが怖いのか、無能を思い知るのが怖いのか、或いは両方かもしれない。
しかし北村さんは「読み足りない」と文芸誌を買ってくださって、心のこもったDMまで頂いた。嬉しかった。
とうとう文学フリマで売っていた冊子が売り切れた。本当に有難いことだ。
次の作品に向けてあれこれ思案している。次は秋の文学フリマ東京。
そして本日、松本亀吉さんの「溺死ジャーナル」がセブンイレブンのネットプリントで解禁。
先日の飲み会で初めてお会いして感動した。イケメンだった。
なんと、ネットプリントはわたしに倣ってやってみました、との嬉しいお言葉を頂いた。
いつも発表する側なので初めて読者としてネットプリントを操作して印刷する。
このドキドキ感がたまらない。
家に帰って一気に読みながら最後の一枚を捲ると、「『僕のマリ』とは何者なのか」という見出しに素っ頓狂な声を上げてしまった。
突然自分が登場したので恐る恐る読み進めていくと、またわたしのエッセイについて言及してくださっていた。
言わずもがな、ライターである亀吉さんにも読まれるのは怖かった。とても怖かった。薄眼を開けて文字を追う。
「本人は『うしろ暗い』と言うが、どんな苦境や意地悪を書いてもマリさんの文章は明るい」(溺死ジャーナル711より)
胸がいっぱいになった。
やっぱり、ほんの少しでいいから光を持ちたい。
何者かになれる日まで書き続ける。